あなたの街の青年会議所 & 日本の底知れぬ力 & 地域再興先進事例

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【宮城県気仙沼市】リアスの森バイオマスパワープラント 視察

あなたの街の青年会議所 & 日本の底知れぬ力 & 地域再興先進事例 2015.04.24

気仙沼商工会議所<日本初スローシティの取り組みについて>
気仙沼市は宮城県の北東端に位置し、人口は約67,000人。サンマ漁獲量は日本一、カジキマグロは国内7割を誇る。海・山・川・里の豊かな自然環境で育まれた新鮮な食材や、地域固有の郷土料理や食文化を大切にし、「食を中心としたまちづくり」に取り組み、2003年全国初となる「気仙沼スローフード」 都市宣言を行いました。(新市誕生後、2006年に再宣言)市民と行政が一体となって、 地域の自然と文化を守り、食を生かした魅力ある地域づくりに取り組んでいます。気仙沼商工会議所の菅原会頭曰く、スローフードは当初、食産業から反対意見が出され、堂々巡りになっていた所を、「思い切って実行しよう。実行してから考えていこう」と周囲を説得して、事業をスタートさせ、「気仙沼市は高速交通機関がない。バブルの影響もほとんどなかった。だから、今の自然と大切に共生していくという価値観が自然と根付いている」とお話して頂きました。そして、事業開始後の市民アンケートでは8割が前向きな回答をした「五感で味わう食のフェスティバル」では当初予想1,000人を大きく上回り12,000人が来場し、さらに企画2年目には来場者数が20,000人を超えました。「スローシティ」はスローフードの考え方を食からまち全体へとステップアップさせ、食文化だけでなく、人々の生活、景観、環境などを、多様で個性的な文化を大切にしたまちづくりに活かされています。

リアスの森バイオマスパワープラント
気仙沼市では、2011年秋の震災復興計画の柱に「自然環境の復元・保全と環境未来都市(スマートシティ)の実現」を掲げ、再生可能エネルギーの導入を目指しています。持続可能なエネルギー、復興後の地域の姿として「森のエネルギー」が地域の「笑顔」になると考え、「木質バイオマスエネルギー事業」を再生可能エネルギーの活用施策としました。事業を担うのは「気仙沼地域エネルギー開発株式会社」。豊富な森林資源を活用した再生可能エネルギーの利用と、森林の再生、そして、林業による新たな雇用創出・経済活性化をすすめています。
2012年にワークショップやフォーラム、講習を開催し、行政、地域の個人林業者、地元企業によるディスカッションを重ね、テスト事業をスタート。「地域を何とかしたいという思いだけ」と高橋社長は当初からの思いを語ってくれました。木質チップを燃料とした熱電供給施設「リアスの森バイオマスパワープラント(BPP)」を建設。2014年9月から本格稼働し、発生した熱をプラント周辺のホテルの給湯・冷暖房用に供給している。プラントの発電には年間 8千トンから1 万トンの間伐材が必要で、持続的に木質チップの供給を確保するため、自分で間伐して木材を切り出せる「自伐林業家」を育成し、供給体制の裾野を拡げています。今後も山に放置されることが多かった間伐材を有効活用することが可能で、間伐が進んで森林の整備が促進されると共に地域経済活性化へつながる事を期待されています。

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説明頂いた気仙沼商工会議所・菅原会頭

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気仙沼地域エネルギー開発株式会社・高橋社長


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菅原会頭と記念撮影